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更新 2026.10.22

中国人の「大阪離れ」はなぜ起きているのか?

 大阪市内を歩いていると多くのインバウンド客を目にします。そして街中のあちこちから中国語が聞こえてきます。しかし、全国の中でも中国人観光客が特に大阪で減少しているという「大阪離れ現象」が起きているというちょっと気になるニュースがあります。実際にそんなことが起きているのでしょうか?

 高市早苗首相の台湾有事発言があったのが2025年11月で、そこから全国的に中国人観光客の数は減少しており、なかなか回復しません。そんな中で大阪観光局の発表によると、2026年1~8月に大阪を訪れた中国人客は150万1000人と、前年同期の389万7000人から61.5%減少しています。日本全体では56.7%減ですから、確かに減少率は他地域より5ポイント多くなっています。さらに、大阪には黒門市場など特に中国人観光客に人気のスポットが多いのも、より「減少した」と印象づけられているのかもしれません。

 では、なぜ大阪なのかというと、一つは大阪万博です。昨年比ということになると、やはり万博目当ての観光客が減っているのは当然です。ただ、それ以上に大きく影響しているのが中国から大阪への航空便の減少です。実際に関係悪化が目に見えだした頃、中国からのゲストの「飛行機が飛ばなくなったから行けなくなった」というキャンセルが多かったですが、なんと中国からの大阪便は7割減なのだそうです。つまり、別に中国人観光客が大阪に飽きたとか、大阪に魅力がなくなったというわけではなく、物理的に飛行機が飛ばないから来れない、というのが実情です。

 なんとも歯がゆい話ですが、二国間の関係改善の兆しが見えない今、やはり軌道修正は必要になってきます。人気の観光地があるから、便利だから、都心だから、と過去にはロケーションが良ければ勝手にゲストが入ってくるという時代もありましたが、もはやそういう時代ではないということは意識しなければいけません。

・より長期滞在、高額出費の傾向がある欧米のゲスト向けに、キッチン設備等を整えてより快適な住環境を提供する。

・増加しているASEAN諸国など中国以外のアジアにアピールする。もちろん、ハラール認証なども大きな武器になります。

・書斎や高速Wifiを整備して、ワーケーションや、日本人の出張族など、長期のビジネスユースを狙う。

・子どもが喜ぶしつらえやおもちゃ、ゲームなどを用意して出費額が大きいファミリー層をターゲットにする。

・近くの商店街などと協力して、より「日本」「大阪」を生活の中で感じられるアクティビティを用意する。

 飛行機が飛ばないというのは、私たちだけの力ではどうすることもできませんが、そこで止まるのではなく、いかにそれ以外の客層にアピールするか、そして日中関係が改善した時にはいかに大きくジャンプするか、今必要なのは知恵と戦略です。

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