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地方民泊に必要な条件~コンセプトを決定する

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 民泊を経営する場合、場所は最も重要なファクターの一つです。特に大阪や東京など大都市では、利用するゲストは「〇〇に行きたい」という明確な目的地があり、そこから宿泊場所を選ぶ傾向があります。つまり、都市部のゲストにとって、民泊利用の一番の目的は観光やビジネスであり、宿で過ごす時間は副次的なものであることがほとんどです。感覚的にはビジネスホテル利用に近くなります。

 一方、地方民泊の場合は、観光やアクティビティに費やす時間はもちろんですが、宿で過ごす時間もまたそれ以上に重要になります。日常生活から離れた場所で都会の生活のせわしなさからのエスケープ、それこそが地方民泊にゲストが求めるものです。その非日常感を訴えるためには、その宿のコンセプト、言葉を変えれば一番の売りは何なのかを明確にすることが何よりも重要です。

例えば「豊かな緑の中に静かに佇む美しい古民家」と「夏は釣った魚をお庭でバーベキュー、冬は囲炉裏端で暖をとる」と二つのキャッチコピーがあったとすると、多くのゲストは後者のほうがより具体的にそこでの時間の過ごし方をイメージすることができるため、目に留まりやすくなります。地方民泊の場合、ゲストに対してそこで何をするのかというアクティビティを提供することがイコールコンセプトとなります。

・涼しい風が吹き抜ける縁側で花火

・燃えるように鮮やかな紅葉を独り占め

・桜の花びらが舞い散る庭

・しんしんと降り積もる雪がもたらす静寂をこたつで楽しむ

などなど、ビジネスホテル的な利便性を求められる都心部の民泊利用者とは違って「ここまで来たからこそできる体験」を伴う、別荘のようなゆったり感、非日常感が地方民泊には必要不可欠になるのです。

 このようなゆったり感、別荘感を演出するためにまず必要なものは、物理的な広さです。坪数で言えば最低でも50坪、願わくば100坪あれば、十分な非日常性を演出することが容易になります。

 ただ、広さは必要条件とは言え、必須ではありません。たとえば今の時代、入ったことがない人が多いであろう五右衛門風呂がある。あるいは目の前に澄んだ水が流れる小川があり、絶品山菜料理が食べられるなど、しつらえやロケーションなどをコンセプトにして勝負できるケースもあります。

 ただ、民泊について何もわからないがやってみたいという場合、ただ闇雲にコンセプトを決めても空振りに終わることも多いものです。実際に同じ場所、似たような設備なのになぜか予約がひっきりなしに入っている勝ち組と閑古鳥が鳴いている負け組に分かれがちなのが民泊ですので、経験とノウハウを持ったプロへのご相談を強くおすすめしますが、その際も全てお任せではなく、自分のコンセプトに適切なアドバイスをし、柔軟に対応してくれる管理会社を選ぶことが重要です。

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