民泊をオープンする場合、最も気を遣わなければいけないポイントの一つが地域のコミュニティとの付き合い方です。現状しばしば問題になっている違法民泊とその宿泊客による無法行為は、同業者として本当に怒りを覚えます。また、こういった違法民泊による悪評に引っ張られるように民泊をめぐる地域住民の目が厳しくなっている事実は否めません。
これが地方となるとさらに問題は深刻化します。地方民泊は地域コミュニティと上手に付き合っていくことができなければ、成功はかなり難しくなります。特に大阪府大阪市や東京都大田区、千葉県千葉市など特区民泊戦略を実行している(あるいはしていた)自治体では多くの民泊がオープンしています。こういった民泊激戦区では多くの民泊管理会社があり、また専門の清掃を行う企業もたくさんあります。しかし、地方には近くにこういった民泊管理会社や清掃会社があるとは限りません。多くの場合、こういった現地での保守管理に欠かせないのが、地元の方々の協力です。
地方民泊の場合、何かのついでに立ち寄るというよりは、その場所に行くこと、その民泊に泊まることが目的になりますから、いきなり近所の人たちが胡散臭いような目で見てくるような居心地の悪い場所では、ゲストの悪評に直結してしまいます。そういう醸し出される空気感には人は敏感なものですからね。
エボルブは大阪でスタートし、今でも大阪市内を拠点としていますが、これからは地方民泊にも力を入れていきます。私たちは「大阪からやってきてそこでお金儲けをする」という感覚ではありません。もちろんビジネスである以上利益の追求は必要ですが、それ以前に地域を地元の皆様と一緒に盛り上げること、それが私たちの第一の目標です。文化財として、家をできるだけそのままの形で保存しつつ、地域の方々と共にゲスト様の宿泊体験をより良いものにし、多くの人々に魅力を感じてもらってこその、地域との共存です。
たとえば、清掃や何かあった時のメンテナンス、駆け付けサービスなどはもちろん地元の方々にお願いすることになりますが、それだけではなく、たとえば休眠している農耕地を有効活用した野菜作り体験などのグリーンツーリズムや、地場の食料を素材に、地元の人が教える料理教室、あるいはふんだんに地元の食材を使用したケータリングサービス、地引網での漁業体験、キノコとり体験など、地元の方々の協力によってゲストに提案できるアクティビティはどんどん広がって行きますよね。
私たちエボルブは、地元の方々と一緒に活動していく。そしてそのためには、こちらがコミュニティにお邪魔させていただくという気持ちを忘れずに、地域を盛り上げていきます。