民泊を始める際、何はなくとも必要なもの、それは施設です。何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、観光客の目を惹きつけ、そこに泊まりたいと思わせる物件がなければ何も始まりません。地方で民泊経営を考えるのであれば、住む人がいなくなった家など、ある程度の物件の目星がついているケースと、不動産業者等の仲介で一から物件探しをするケースがあります。
地方を歩いていると、立派な家が誰も住む人がいないために朽ちている風景によく出くわします。そういう家を見るたびに「ああもったいないなあ」「またこうやって文化が失われていくのだなあ」と残念な気持ちを禁じえません。築百年以上、多くの災害に耐えてきた古民家に入ってみれば、かつてそこに暮らしてきた人々の紡いできた生活の歴史が確かに息づいていることを感じるはずです。あまりにも身近なため気づかれず、こういった有形無形の日本の財産が「廃屋」という形でどんどん失われていく今の状態は、文化の消失です。
仕事の都合や家族構成の変化など、その物件に住み続けることが現実的でない、かといって思い出や家族のヒストリーが詰まった家を手放したくないという場合には、その家の良さをそのままに残したまま保存し、かつ収益を得ることができる民泊は有効な解決策となります。
エボルブにもそういうったご相談を多くいただくようになりましたが、よくあるのが「こんなボロ家で本当に営業できるの?」というご質問です。もちろん近くに集客力のある観光資源があるかなど複合的に判断しなければなりませんが、以下の3点がクリアされていれば、その物件には成功するチャンスがあります。

1 広いこと
インバウンドの観光客でなく、国内旅行の日本人ゲストもターゲットにしたいところですが、多くの場合地方民泊を利用するのは、友人同士のグループや親族で集まっての旅行など、大人数のゲストになります。十人以上ゆったりと泊まることができる広さと設備があればベストです。
2 基礎と水回りがしっかりしていること
実際に民泊を運営していて一番困るのが水回りのトラブルです。排水の詰まりなどは論外として、水流が弱すぎてシャワーが満足に使えないなど、水にまつわるクレームは多く、大規模修繕となるとそれなりに費用もかかります。また、それを支える家の基礎がしっかりしていることももちろん必須条件です。
3 初期投資が少なく済むこと
豪華なしつらえや設備がある「映え」を売りにした民泊も多いですが、映えポイントはお金をかけなければできないものではありません。たとえば現代では珍しくなりつつある透かし彫りの欄間。土間や昔のかまど、納屋、蔵など往年の生活が垣間見えるようなものはないでしょうか? 襖を開け放すと大広間になる部屋、雪見障子、掘りごたつなどの和風テイストは、最高の「映え」アイテムになります。ただ闇雲に手を入れてリフォームするのではなく、今あるものを最大限に生かし、使っていくことが最大のコツと言えるでしょう。しかしながら、住む人がいなくなった家はあっという間に劣化していきますから、家の利用を考えるのであれば、一刻も早く民泊のプロに相談するのが一番です。
もう古いからと諦めず、ぜひ豊富な経験とノウハウを持つエボルブにお問い合わせください。