障害がある人もない人も、様々な人が自分らしく生活できるインクルーシブ社会の必要性が言われています。それに伴い、バリアフリー対応を売りにしている民泊も増えてきました。現代は発信社会ですから、そういった民泊を利用したゲストが積極的にSNSで利用報告をしている例も見ますから、「バリアフリーは民泊の強力な集客ツールになるのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
もちろん一人でも多くのゲストを迎え入れられる可能性を増やしたいのは山々ですが、気になるのが費用です。中には数百万円、一千万円近くかかることもあり、バリアフリー化は最初から諦めているという場合も多いのではないでしょうか?
完全バリアフリー化に必要なもの
・段差の解消
・車いすから容易に移動できるバスルーム、トイレの広さ、設備
・上階へのエレベーターや昇降機、あるいは段差のゆるい階段
・手すり
・シンプルでわかりやすい家内動線の整備
・引き戸
などなど、全て用意するとなるとやはり費用は馬鹿になりません。ただ、これはフルリノベーションをした場合で、バリアフリーにも様々な段階があります。たとえば、廊下の幅を広げることができなくても入口を引き戸に替える、廊下や階段に手すりをつける、玄関は無理でも裏の掃き出し窓から入ることができるシャワーチェアを導入するなど、比較的低コストでできるスロープを設置するなど、リフォームもありますし、工夫と独自ハウスルールの設定によって対応の幅を広げることもできます。
通常のイグサの畳は車いす使用はできませんが、今は丈夫で撥水性に優れたPVCレザーの畳など、新しい素材もあります。水分をこぼしてもしみ込まないので清掃しやすいだけでなく、柔らかく滑りにくいので、赤ちゃんがいるゲストにも対応できますし、ペット可にする場合もペットの体の負担を減らし、かつ清掃しやすくなります。
また、車いす利用のゲストのために、トイレ洗面所寝室キッチンなど、必要な設備をすべて一階に集め、また障害のある方のそばで介助者が寝ることができるよう移動可能な補助ベッドを用意するのも手です。
こういった施策を行った場合、肝心なのは何があって何がないのか、ゲストに事前にきちんと知らせること、宿泊前にメッセージで連絡を取り、ゲストの質問に真摯に答える姿勢です。一口にバリアフリー化といっても、ゲストの状況も千差万別なので、対応できることとできないことを把握すると共に、臨機応変な対応がゲストの評価、リピート率を大きく左右します。
バリアフリー化には様々な方法があります。もし、高齢の方が暮らしていた家で既にある程度のバリアフリー設備がある場合など「バリアフリー民泊」化を考えてみるのも一つの手です。自治体による補助金もありますので、もしバリアフリー化を考えていらっしゃるのであれば、経験豊富なエボルブに一言声をかけてみてください。